『 孫子の兵法 』とは中国春秋時代(紀元前500年ごろ)の軍事戦略家=孫武の著したとされる兵法書で、戦をいかに有利に進め勝利をおさめるかという方法論をまとめたものである。
現代でもその考え方がビジネスや実社会においても一つの行動指針として広く受け継がれており、かのビルゲイツ氏や孫正義氏をはじめとする多くの著名人にも影響を及ぼしてきた最古にして最強の戦術書なのである。
今回はそんな「孫子の兵法」の考え方を資格試験の攻略に役立てられないだろうか?!という試みである。
資格試験という=相手の違いこそあれ、戦術という点では大いに参考にできるし、
紀元前にすでに勝負事に対する必勝法が確立されていたということに大いに驚かされると思う。
ぜひ、資格取得の際の気分転換に教訓として取り入れていただきたいものである。
〈 第1章:計篇より〉
兵は国の大事にして、死生の知、存亡の道なり。
「 ‥戦争とは国家の一大事であり、生死に関わる事柄であるので、よく考えてから行うべし‥ 」
◉ まず資格試験を受けるにあたってはよくよくリスクを考え、本当に受験するべきかどうかを見極めてから勉強を始めなさいということ。
勉強自体はいつでも気軽に始めることができるが、それに費やす時間、費用やエネルギーが合格することで得る見返りで本当にペイできるのか?‥
あるいは試験に落ちてしまうことで全く見返りのないものになってしまう可能性はないのか?‥
自分にとってもっと有効な時間の使い方はないのか?‥
というようなことをよくよく考えてから本当に自分にとってこの資格挑戦が価値のあるものであることをよく確認してから勉強を始めましょうということ。
〈 第2章:作戦篇より〉
兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず。
「‥戦争で大事なことは勝利することであるが、決して長引いてはいけない‥」
◉ 資格試験を攻略するにあたって重要な事はもちろん合格する事であるが、決して長期化してはいけないということ。
確かに難易度の高い資格に関しては長期にわたる準備期間が必要になる場合も考えられるが試験勉強で疲弊してしまって気力やお金を消耗してはならないということ‥
超難関資格を何年にもわたって挑戦し、やっとの思いで合格したというような美談もあるが、
ここでは出来ることならできる限り短期でかたをつけ日常に戻り自分にとって本当に大事なことに時間を費やすことこそが大事であると言っている。
〈 第3章:謀攻篇より〉
彼を知り己を知れば、百戦して危うからず。
「‥相手をよく研究し、自分をよく理解していれば、百回戦っても負ける事はない‥」
◉資格試験に挑戦するにあたってはよくその試験を研究してさらに自分の実力を考えて取り組むべきである。
とにかくすぐに始めた方がいいとばかりにいきなりTEXTを読み出す人もいますが(TEXTが1冊、問題集が1冊で終わるような試験に取り掛かる分には問題ありませんが)
まず初めにやるべきは、自分の実力、その試験の出題範囲、難易度、出題傾向などをよく分析し、そこからおおよその必要な勉強時間、勉強量を割り出し、1ヶ月、1週間、1日の勉強時間、勉強量などに落とし込んでいく作業‥
そのような基本戦略を作成することに時間を割いてからしっかりと試験合格という山頂に向かって進んでいくことが大事であるという戒めである。
〈 第4章:形篇より〉
善く戦うものは勝ち易きに勝つ者なり。
「‥名将と呼ばれるような人は勝つべくして勝つ者である‥」
◉結果的に試験に合格するような人は、なるほど合格するべくして合格している者であるということ。
確かに資格試験というものは合格率が変動したり特に自分が力を入れていたところが出るとか出ないとかの運に左右されるものだと思い込んでいる人もいるが、
そいういう一か八かの戦いではなく、これだけ準備して仕上げればどう転んでも受かってしまう位置まで仕上げてから臨むべきであるという戒めである‥
理想論であると言ってしまえばそれまでかも分からないが一方でどんな試験でもそのポジションの人が存在するのも事実である‥その人をめざせと言っている。
もしこの記事を読んで「 孫子の兵法 」に興味が湧けば、非常に役に立つ本なので一読することをお勧めします。
【孫子の兵法】に学ぶ|資格の攻略法〔 まとめ 〕
今回は「孫子の兵法」から資格の攻略法を学ぶというお話でした。
紀元前の人の考えが現代の資格試験に活かせるとは驚きの事実であるが異議はないと思う。
確かに正論ではあるが、凡人の僕などはよく5分5分の戦いを挑んで5分5分の成績をおさめている。
‥もう少し早く「孫子」に出会ってればと思う今日この頃です。
みなさんもぜひこの「孫子の兵法」を資格試験勉強に取り入れてみてはいかがでしょうか!