3級を取って、さらに2級を取る人が多い典型的な資格といえば、真っ先に簿記を思い浮かべるのではないでしょうか。
となると次の1級とはどんな資格なのかな?と思うのはごくごく自然な流れと言えます。
先に結論から言ってしまいますと、
数ある資格の1級の中でも最高峰の1つに数えられていて、
あの難関資格である行政書士を上回る資格(難易度的に)であるとも言われています。
具体的に言えば、2級合格者なら800時間〜、全くの初学者なら1000時間〜という検定試験という言葉の響きからは想像もできない勉強時間が必要になってきます。


確かにごもっともな意見です。
ただし、道のりが険しければ険しいほど、それを乗り越えた時に得るメリットが大きいのも事実で、
狭き門をくぐり抜けた人には、それ相応の報いがあるものです。
簿記検定1級をオススメする理由!
ここでは簿記検定1級を取得するメリットについてお話しします。
ポイント
すでに仕事で簿記を使っている会計担当の方や、これから先そちら方面で仕事をする予定の方にとってはこの上ない道具となる。
1級ともなれば最も守備範囲の広いスキルを持った選手なので幅広く活躍でき、周りからも絶大な信頼を得られる。
2級を取るのに”フーフー”言っていた人にとってはそれだけで一目置く存在になります、もちろん資格が仕事をするわけではないので実績は別物ですが、有効なカードが一枚増えます。
ポイント
経営管理に関する客観的な考察を簿記の観点から導き出せるので、管理職としてのスキルも得られる。
数字から導き出せる客観的で個人的な意見は説得力があるので、会社にとっても、自分にとっても有効利用すべきである。
2級より細かな経営成績・財政状態の把握、生産計画や在庫管理、設備といった経営戦略に関する項目もしっかりと試験の範囲として学習するので、管理職に向けてのキャリアアップのアピールとなる。
ポイント
転職、就職、昇給、昇格にとっては強力な武器となる。
もちろんここに実績や実務経験というものが加われば申し分ありませんが、
簿記1級の資格取得は第三者からの客観的な評価も得られるので転職・就職を有利に進めることができる。
会社によっては昇格・昇給の足がかりになったり、資格取得手当が出る場合もある。
ポイント
さらに勉強を進め税理士・公認会計士への道も開ける。
特に税理士に関しては簿記1級取得が受験資格のうちの一つに数えられるのと、
科目の一つである「簿記論」が「簿記1級」とかなりの範囲で重複しているためスムーズに税理士受験に移行できる。
逆に税理士を目指すときに最悪5科目取れずに失敗に終わったと時のための保険として「簿記1級」をとっておくという考え方もある。
ポイント
簿記の山では最高峰に登った自信が得られる!
簿記という一つの分野においては最難関の資格取得により大きな自信が得られる。
一つのプロジェクトを成し遂げた何ものにも変えがたい達成感が得られる。
簿記検定1級の基本情報
おすすめ度 | |
難易度 | |
勉強時間 | 800時間〜 |
受験資格 | どなたでも |
試験の内容 | 180分(90分/90分) |
受験機会 | 年2回 |
合格基準 | 70%(科目ごと40%以上) |
合格率 | 9%前後 |
受験料 | 7,850円(税込) |
申込先 | 日本商工会議所 |
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簿記検定1級取得の心得

簿記1級を検討する多くの方が2級取得後からの挑戦になるとは思いますが、
中には全くのZEROから”いきなり1級を取るにはどうしたらいいのかな?”という強者(つわもの)もいるかも知れません。
実はそういう考え方は全然ありなのです。
こういった難関の資格に挑戦する時には、
自分は”当然簿記1級の試験に合格する”という強いメンタルを持って臨む姿勢が非常に大事になってきます。
たとえ今現在の実力が全くのZEROであっても、3級くらいであっても、あまり気にする必要はありません。
普段から「やれば自分は当然合格する」という上から見下ろす気持ちでいることが1番の勉強法なのです。
事実、難関資格に合格するような人はそういったメンタルを持った人が非常に多いです、逆にそういうメンタルの持ち主だからこそ合格できたとも言えます。
普段から「自分は当然合格する」と思っているグループと「運良く合格できたらいいな」と思っているグループならどちらが結果的に合格者が多いと思いますか?‥結果は明らかです。
なのでもしもこれから簿記1級に挑戦しようと考えているなら、まずはメンタルを仕上げてください。
なんなら、部屋のドアや、TEXTの裏表紙に大きく『簿記1級当然合格』書いて毎日唱えてください‥毎日潜在意識に語りかけていくうちに本当に自分をその気にさせるのです。
これがこれから簿記1級の試験に臨む1番の心得になります。
ポイント
『簿記1級当然合格』と潜在意識にすりこむ事
その上でゼロスタートの人はやはり3級からやる必要があります、ウォーミングアップですのでここでしっかりと”仕分け”から学んでください、飛ばしてしまうのはNGです。
TEXTを単元ごとに読み込んで対応の問題を解いていく、この繰り返しです。
簿記は”スキル”ですので頭で理解できても時間内に正解にたどり着くには練習が必要です。
問題集を最低5回くらいは
一気に駆け抜けてください。
完全にマスターできれば同じように2級をマスターします。
2級は3級に比べるとかなり難しい論点がいくつか含まれてきますので最初の理解に苦しむようなら受験校で教えてもらうか、E-ラーニングで教えてもらうのも一つの方法です、貴重な時間はできるだけ短縮して先へ進みましょう。
一度理解してしまえば、3級と同じように時間内に解き切る練習あるのみです。
2級に関しては、1級の予行演習という意味でも1度受験しましょう!
これでいろんな問題点・自分のウィークポイントも分かるでしょう。
しっかりと2級の合格を勝ち取ってから1級に進みます、すでに2級を取得している人もここから先の学習はボリュームだけで2級までの4〜5倍覚悟してください。
ただしアプローチ法は2級までと同じなので、あとは気持ちを切らさずに最後までやり切る事としっかりと訓練する事です。
このように一つの分野に関する学習だけで1,000時間以上の長丁場を乗り切るのはかなりハードなプロジェクトになりますが、どの場面においても常に自分は最終的には当然合格するというマインドを持ち続ける事が大事です。
そして最終的に合格を勝ち取り、取得メリットを享受できる人になりましょう。
合格後のビジョン
どんな資格にも共通して言えることですが、
合格する人の特徴として、当然合格するという前提でその次の一手を考えるものです。
合格した場合、現在の職場で手当がいただけるのか?の確認も当然重要な情報ですし、
勉強の合間にでも簿記1級取得者の求人情報などをどんどん取り入れることは、
モチベーションを高める意味でも有効な手段です。
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まずは登録して情報を獲得しよう。
貴重な時間を費やして勉強するわけですから、
道具として最大限活用する方法も同時に考えていきましょう!
まとめ〔 簿記検定1級の取得メリット【1級を取るシリーズ】 〕

今回は「 簿記検定1級の取得メリット【1級を取るシリーズ】 」ということで、簿記検定1級の資格を取るメリットについてお話ししました、
挑戦が困難であるほど、克服した時にそこから得られるメリットは大きいものです。
特にこの簿記検定1級は【1級を取るシリーズ】の中でもズバ抜けて難関資格なので、見返りもまたそれに見合ったものです。
ただこんな難関資格であっても「当然合格するんだ」という強いメンタルで対抗する事で克服することができることも合わせて紹介してあります。
合格ありきの取得メリットですので、ぜひ、ひるまずに果敢に挑戦してください!
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