ITパスポートの取得をきっかけにIT業界で情報処理の技術者を目指していくのであれば、
基本情報技術者の取得は最も無理のないステップアップと言えるでしょう、さらに上位の技術者を目指す足掛かりの意味合いもありますが、
IT業界における自分の適性を見極めるには最適な資格になります。
この試験をすんなり取れるかどうかで、ITを利用する側に進むのか、ITを開発する側に進んでいくのかといった、
今後の自分の立ち位置を決める一つの基準が持てることになります。
もちろん合否は努力次第ですが、ここがピラミッドの底辺ということを考えれば、
もし挑戦するのであれば確実に取ってもらいたい資格になります!
【これだけの理由】 ⇦ ITパスポート の次に取るなら基本情報技術者がいい
◎ 最も大きな理由は、以前は試験日が年2回だったのが2023年3月15日(水)10時より随時(システムメンテナンス日を除く)受験可能となりました。
- まず第一に基本情報技術者の試験範囲がITパスポートと共通部分がある‥それ以外も周辺範囲なので取り組みやすい。
- IT業界への就職・転職のアピールになる。(ITパスポートとのダブルならさらに有効です)
- プログラミングの基礎が学べる。
- さらに上位の情報技術者の資格取得の足がかりになる。
- 情報技術者の需要はこのITの時代ますます増加傾向である。
- 資格を取得することでさらに自信につながる。
‥このように魅力のある資格です。
基本情報技術者とITパスポート受験データの比較
ITパスポートの受験を経験している人はもちろんのこと、
これから初めて情報関連の資格を取得するひとにも、
試験のイメージをつかんでいただきやすくなると思います。
令和元年度試験比較 | 基本情報技術者 | ITパスポート |
試験日程 | 随時実施 (ただし年2回) | 随時実施 |
試験方式 | ※CBT方式 | ※CBT方式 |
試験時間 | 190分 | 120分 |
申し込み者数 | 169,170人 | 107,172人 |
受験者数 | 121,556人 | 95,187人 |
合格者数 | 31,224人 | 49,221人 |
合格率 | 25.7% | 51.7% |
合格者平均年齢 | 24.8歳 | 28.6歳 |
※CBT方式に関してはITパスポート|取得メリットのある資格その④を参考にしてください。
※基本情報技術者試験はITパスポート試験に対して、
時間も長く、
規模では1.5倍、
合格率は半分以下、
ということからITパスポート試験に比べるとかなり難易度が高い試験であることが分かっていただけると思う。
これはITパスポート試験はコンピューターを扱う全ての業種の人を対象にしているのに対して、
情報技術者試験の方はIT企業関連の人を対象にした、
より専門性の高い資格の入門としての位置づけであるからである。
それだけにIT関連企業にお勤めの方や、それをめざす学生さんにとっては価値のある資格といえます。
それでは頑張って基本情報技術者を取得しましょう!
〈 試験の範囲 〉
出題範囲は広範囲にわたり、
情報処理に関する総合力を問う試験となっている、
大きくは
- テクノロジ(T)といわれる 情報技術。
- マネジメント(M)といわれる 経営管理。
- ストラテジ(S)といわれる 経営戦略。
の3分野に分かれていて、
それぞれの分野はさらに以下の項目に分かれている。
〔 テクノロジ(T)〕
基礎理論 |
アルゴリズムとプログラミング |
コンピュータ構成要素 |
システム構成要素 |
ソフトウェア |
ハードウェア |
ヒューマンインタフェース |
マルチメディア |
データベース |
ネットワーク |
セキュリティ |
システム開発技術 |
ソフトウェア開発管理技術 |
〔 マネジメント(M)〕
プロジェクトマネジメント |
サービスマネジメント |
システム監査 |
〔 ストラテジ(S)〕
システム戦略 |
システム企画 |
経営戦略マネジメント |
技術戦略マネジメント |
ビジネスインダストリ |
企業活動 |
法務 |
・試験は
科目A:1000点満点・90分 でこの3分野から出題される。
科目B:1000点満点・100分 で主にテクノロジ(T)から出題される。
午後の試験で、2020年の春から「 Python 」(新しいプログラミング言語)が加わり、逆に「COBOL」が除かれた‥(時代のニーズに合った言語への入れ替えは今後も進むだろう)
⚪︎合格点:午前午後ともに6割以上
〈基本情報技術者試験に合格するためのアプローチ〉
〔勉強時間〕
◉全くの初学者が試験に合格するのに必要な時間は:200時間〜
◉ 予備知識のある方に関しては:程度により50時間〜
〔アプローチ法〕
勉強の進め方としては、
まずは、章ごとにTEXTを読み進めていき過去問を解いていく、というのがオーソドックスなやり方です‥
ITパスポートの試験勉強を経験していれば、概ね感覚はつかんでいただいているとは思いますが、
最低でも問題集だけで3〜5回転はする必要があるでしょう。
最終的に、過去問の正解率を95%以上に持っていければ合格圏内に入っています。
・ITパスの試験よりも理解度、完成度ともにワンランク上の状態に仕上げる事‥これが非常に重要になってきます。
(‥ほんの数点足らずに不合格になる人が少なからず存在します)
ITパスと違って試験のチャンスが年2回しかないので、一度失敗すると再受験まで半年待ちになってしまいますので、
取りこぼしのないように⇨1回で決めてください!
スマホを利用したオンライン学習という方法もあります:スタディング
”基本情報技術者|ITパスポートの次に取る資格”のまとめ
IT パス取得者が、ITの開発者側である情報処理の技術者に進んでいくべきか?
あくまでもITの利用者側にとどまるべきか?‥
といった自分自身の適正を見極めるには、基本情報技術者試験の挑戦はベストチョイスです‥
もちろん合否は本人の努力次第になりますが、自分の立ち位置が分かります。
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