みなさんも資格試験に挑戦する時にもっと記憶力がよかったらいいのにと思ったことはありませんか?
実は記憶というのは一種のテクニックで後天的に高めることが可能なのです!
〔 人間の記憶というもの 〕
記憶方法を学ぶ前にまず前提条件として人間の記憶というものを理解する必要があります。
そもそも人間の記憶というものはあやふやなものでどう頑張っても長期的には緩やかに少しずつ失われていくものです、正確にはすぐに取り出せない深い潜在意識の中にしまわれていくものです。
逆にもしICメモリのように100%記憶できる能力があっていつでも頭の中で再生できるならば、非常に辛い過去の出来事過去の過ちなどから一生解放されないかもしれませんし逆に過去の栄光にいつまでも浸ってしまうことになるのかもしれません。
なのでもし神様がいたとして人間がいつまでも過去に囚われずに前進して生きていけるように絶妙なバランスで記憶というものをつかさどっているとしたらそれはやはりありがたく受け入れるべきもではないでしょうか。
〔 記憶力がいいとは? 〕

勉強ができる人・成績がいい人・試験に合格する人は他の人より記憶力がいいと思われがちですがそうでしょうか?
僕が思うには、そういう人は中・短期的に 記憶する方法 を体験的に身についている人だと思います。
あるいは 意識的 に技術として 記憶する方法 を使っているのではないかと思います。
つまりごくごく一部の人を除いて、ほとんどの人の記憶力そのものには先天的にそれほど差はなく、何らかの過程を経て記憶する方法 をうまく身につけた人たちがいわゆる頭の良い人・記憶力のいい人と呼ばれているのです。
逆にいえば記憶する方法を意識して取り入れて勉強すれば成果が上がるということになります。
〔 記憶法 〕

まずその前にドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスの忘却曲線というのを紹介します。
実験では、無意味な音節を記憶し、時間と共にどれだけ忘却するかを数値化しました。
結果は
20分後 | 42%忘れる |
1時間後 | 56%忘れる |
1日後 | 66%忘れる |
6日後 | 75%忘れる |
31日後 | 7 9%忘れる |
これを見て少し安心していただけると思いますが、要は忘れるんです‥しかも覚えたはなっから忘れるんです。
そういったことも踏まえてうまく記憶する方法は‥
記憶法①‥インパクトをもって頭にインプットする。
記憶法②‥効率良く反復してインプットする。
記憶法③‥OUTPUTする。
〔 記憶法① 〕‥インパクトをもって頭にインプットする。
そもそもインプットしていないことは思い出せません‥出来るだけインパクトを与えるような方法を使う。
- このことを記憶するんだという意識で記憶する。(実はこれが欠けていることが多い)
- ビジュアル化する。(映像がベスト、絵やグラフにするだけで頭に残る)
- 語呂合わせを使う。(人には言えないようなHなものや非現実的なものの方が頭に残る)
- そのフレーズを声に出す。
- ポイントを絞る。(連想で思い出せるように関連付ける)
〔 記憶法② 〕‥効率良く反復してインプットする。
- いわゆる再記憶です、いくらインパクトをもって記憶しても先ほどの忘却曲線のようにやはり時間の経過とともに忘れていくので複数回再記憶する必要があります、さらに言えば回数が増えれば増えるほど忘却率は下がっていきます。
- つまり時間が許せば出来るだけ記憶直後に再記憶を繰り返すのが最も効率がいいということになります。
- 実際には資格試験などでは複数の科目があるのであまり1科目ばかりやってられないのが心情ですがすぐに同じところをもう一回やっていく方が結果的には記憶パフォーマンスは良いのです。
〔 記憶法③ 〕‥OUTPUTする。
- 記憶していると思っていることが実際に頭にどれほど正確に記憶されているかを確認する作業、あるいはそれを使うことで記憶がより強化されます。
- まずはできるだけ早く記憶したエリアの問題を解いていくこと。
- 最も有効なOUTPUTは全く知らない人に説明することです、もしこれができたら相当記憶が固まっているといえます。
単純に記憶にフォーカスしていくとこのような戦術になります。
あとはこれを継続していくだけのモチベーションであるとか、過去に成功体験をもっているなどがあればさらに相乗効果があります。
〔 まとめ 〕

今回は資格試験に役立つ記憶術というお話でした。
・一般的に人間の記憶というものは緩やかに薄れてきます。
・記憶力のいい人・頭の良い人は記憶する方法に長けています。
・記憶術を大きく3つ紹介しました。
人間の特性を理解して上手に記憶して、資格試験を突破しましょう!
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