中間管理職であるあなたの頭の中に”転職”というキーワードが思い浮かんだ時‥
それは明らかにあなたにとってのターニングポイントが訪れた兆しです。
そしてまさに”自分のケースは本当に転職してしまっていいのか?”という疑問に直面します。
先にその答えを言ってしまえば‥
ケースバイケースだという事です‥
全ての転職を推奨するわけではありませんし、
逆に引き止めるわけでもありません。
転職そのものには善、悪というものはなく、個別のメリットとリスクが存在します。
重要なことは一度立ち止まって、しっかり分析して冷静な判断を下す事です!
あとで後悔しないためにチェックしてみましょう!
転職を意識する事例
まず転職を意識する事例を次の4つに分類し、それぞれチェックしていきましょう!
- 仕事がうまくいかない
- キャリアアップの時期
- あなたに対する周囲の評価
- 会社の将来性、世の中の変化
❶仕事がうまくいかない
多くの中間管理職の人が感じている率直な意見で、特に中間管理職になってまだ日が浅い人は深刻な悩みになります。
具体的には次のような事例です‥主観的な感覚として仕事がうまくいっていないと感じている事です。
- 明らかに中間管理職になる前に比べ明らかに仕事量が増えたために、慢性的に時間が足りない状況が続いている。
- 部下の指導・上との交渉、部門間の折衝などといったマネージメント・対人スキルといった中間管理職特有の仕事に対して壁に当たってしまっている状態に陥っている。
- 中間管理職として様々な問題に直面した時に、一つ一つの正解を導き出せていない状態が積み上がってしまっている事‥悪循環のサイクルから抜け出せていない。
- 人生で初めてマネージメントのポジションについたが自分の思っていたものとかなり乖離している。
学生時代から成績も優秀で中間管理職まで無難にキャリアアップしてきたような人は特に仕事がうまくいかないと感じているかもしれません。
個の力だけで解決しようとせず他力をうまく利用する考え方に柔軟にシフトする必要があります。
解決に向けての努力
まずは、解決に向けての努力をしてみましょう。
・まずは管理職というポジションを理解する事から始める‥
もともと管理職とは膨大すぎる経営トップの仕事を分担したりスムーズに指揮・監督するための中継点になるため、上からの圧力、下からの突き上げに常にさらされる厳しいポジションであるという、根本的な理解が必要である‥
自分だけの成績をあげることに集中できた役職のないポジションとは明らかに役割が違うという事に慣れていかなければなりません。
・他力をうまく利用する‥
もし幸運にもあなたの周りに、あなたより経験があり頼りになる中間管理職の先輩がいるのならば、遠慮なくアドバイスをもらいましょう、きっとあなたと同じように悩み苦しんで、時間をかけていろんな事を解決したはずなので、それを吸収することは最も有効な手段と言えるでしょう。
また残念ながらそういった人がいない場合は直接部下や上司に助けを求めましょう、できるだけ自力で乗り切ろうとギリギリまで踏ん張る人がいますが、全体最適の観点からはマイナスに働く場合があります、状況によってはどんどん部下を使い、上司の命令でもできない時はハッキリと断る勇気が必要です。
また、これらのことをスムーズに行うにはコミュ力を上げる事も必要です‥特殊なスキルのように感じるかも知れませんが別にそんなことはありません‥積極的に話しかける意識を上げるだけです、よく仕事の現場で報連相(報告、連絡、相談の略)を奨励しているところがありますが、それを率先して行うイメージです。
自分一人で消化できる仕事の量をはるかに超える仕事を扱っていくにはどうやったって他力が必要なのです。
・孤立しない‥
今はネットの時代なので、ネットを利用して会社以外の人や同じように悩んだ人の知恵を借りるという方法..例えば匿名で知恵袋で答えを求めたり・いろんなコミュニティを探すなども有効です、
とにかく全く孤立してしまうのは避けましょう、類は友を呼ぶではないですが、同じような境遇の人も、それに手を差し伸べる人も探せばいるものです。
・職場環境を整える‥
言葉にすると大変そうなイメージだが、まずは自分自身のマインドをしっかりとコントロールすることで、周りに安心感や明るさといった居心地の良い雰囲気を作り出すことである‥口角を上げ余裕のある顔を心がけるところから始めよう。
そのためには普段からできるだけストレスをためないように独自のストレス解消法を実践することである。
負の感情もプラスの感情も伝染するものである。
※ モチベーションアップの参考に!
あせらずにまずは及第点を目指すところから始めてはどうでしょうか?
自分自身で納得できるところまでやるという姿勢が大事でしょう。
転職という選択
その上で、
- 色々と解決方法も模索してみたが、一向に好循環にならない。
- 周りの協力が得られる空気が全く感じられない。
- 中間管理職を経験してみてあらためて自分には向かないポジションだと痛感している。
- 仕事のことを考えるだけで胃が痛くなったり、めまいがする、体調が悪くなる。
実際には、こんな状況もありえます。
この状態が長く続いてしまうと、本格的に鬱などの病気に発展しかねません‥
休職する、管理職を外してもらう(降格する)という方法もなくはないですが、
現実的には転職という方法が最良の方法だろう。
ただし、もし転職という決断を下したのなら、
頭を切り替えて転職に前向きに取り組んでいかなければなりません、
確かに、引きずってはいけないと言われてすぐに忘れ去るのは至難の業かもしれないですが‥
ここはポジティブシンキングです‥
- ”天は自ら助くる者を助く”‥とことわざにあるように諦めずに自分を救い出す事は正しい行いである。
- ”良くも悪くもいい経験をさせていただいた”‥という感謝の気持ちに切り替える。
- ”今成功しているのはこの辛い経験があったから”‥と将来言えるように頑張る。
下を向いてはいけません、
厳しい意見かもしれないが、
もしあなたが会社経営者、会社の人事責任者だとして、下を向いて打ちひしがれた姿の人間を中途採用しようと思いますか?
もう一歩突っ込んで言えば、もしあなたが転職エージェントの担当者だとして、下を向いて打ちひしがれた人に一押しの会社をお勧め出来ますか?
少なくとも転職エージェントに相談する前にはメンタルだけでもニュートラルの状態(いつでもギアを入れて出発できますよという状態)まで仕上げて下さい。
あとはできるだけ早く行動する事です。
まず転職エージェントに相談すれば、どのような手順で転職を進めていくのかが分かります。
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❷キャリアアップの時期
いわゆるキャリアアップの時期に来た人のパターンです。
- これまで中間管理職として順調に仕事をこなしてきた、周囲からの信頼も厚く、間違いなく結果も残してきているし、その点で会社からも高評価いただいている‥そのような安定した状態が数年続いている中で、最近今の自分のポジションが役不足だなと感じている人。
- そこまで高評価でなくても、今まで中間管理職の仕事を卒なくこなしていて、自分の中で仕事上問題を抱えた事はないが、最近マンネリ化を強く感じている。
- 同じく中間管理職として頑張っていて問題も無いのだが、会社の同期や友人などがどんどん昇格していって取り残された感にさいなまれている
仕事がうまくいかない人からすれば贅沢な悩みかも知れないが、
そういった感覚は自分の中に何か足りないものを感じているサインです。
成長するチャンスだとプラスに解釈しましょう。
そしてここからがポイントなんですが
一歩踏み込んでキャリアアップにつながるような 行動をすることが大事になってきます。
様々なキャリアアップ
キャリアアップの基本はやはり長所を伸ばすでしょう。
自分の興味の持てそうな事、面白そうだなと思える事に挑戦してください。
その辺りが長続きするコツです。
⚪︎ 仕事の幅を広げる‥
先入観があって前任者から引き継いだ仕事以外はできないと思い込んでいたが、積極的に探せば自分の裁量の範囲内でも面白そうな仕事がある場合もあるので探してみる(様々な外部の研修に会社持ちで参加できる場合もあり得る)。
また、もし会社に社内公募制度などの制度があり中間管理職でも応募可能なら思い切って応募することも有効な方法である。
⚪︎ 見識を深める‥
まず最初にすべきは読書でしょう、多くの成功者も口を揃えて推奨しているのでここは間違いないところですが、
特に良書を厳選して読むことをお勧めします。(良書の定義は難しいですが、例えば一部上場会社のトップや、TVなどで共感できる文化人の愛読書などをググって、読めそうなもにチャレンジしてみてください)
資格取得などの自分磨きをすることも、有効な方法です。
いろんな知識を深めることで、多角的に物事を考えたり、説得力が増したり、自信につながったりします、
上の立場になればなるほど、できれば普段から心がけていただきたいものです。
※資格選びの参考に!
・中間管理職におすすめする資格BEST5【自己啓発レベル編】
・中間管理職におすすめする資格BEST5【転職・短期準備(2ヶ月〜6ヶ月)編】
・中間管理職におすすめする資格BEST5【転職・長期準備(1年〜3年)編】
キャリアアップとしての転職という選択
欧米ではよくある転職 ≒ キャリアアップの典型的な転職パターンですが、
環境を変えてしまうのは、仕事への情熱を持ち続ける最良の方法の一つでしょう。
社内でのキャリアアップには相当時間がかかる状態‥(上のポジションが空席になるまで5年10年かかる)
という場合であればなおさら新天地に積極的に転職する意義はありますし、
他にも、異業種・新業種への転職ももちろんチャレンジングな行動です。
仕事がうまくいかない場合に比べると
時間的にも精神的にも余裕があるのでじっくりと焦らず取り組めますし、
よりいい条件に向かって”攻めの意識”で臨めるでしょう。
自信を持って進んでください。
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周囲の評価が低い
仕事がうまくいかないのはどちらかといえば主観的な感覚なのだが、
ここでは、自分ではうまくこなしているつもりが、
あなたに対する上司の評価、部下からの信頼がない状態が続いいていることです。
いい意味でポジティブシンキングな状態です‥
下を向いて思い悩むよりは、全然いいですが、
まずは、そんな自分にチャンスを与えてくれている会社や周囲に感謝の気持ちを持って、
少しでも自分の評価と、周りの評価のギャップを埋めるよう頑張りましょう!
ここでは転職の意識よりも、”❶仕事がうまくいかない”を参考に努力してみてください。
ハラスメントに対しては転職という選択
これに対比して考えなければいけないのは
いわゆるハラスメントと言われるもので、上司や部下から実際にある種の攻撃をされる事です。
これは確かに低評価から発展して始まる場合も多いですが、本質的には別物です。
原因は、攻撃する側、される側の性格だったり、会社の状況だったり、様々考えられますが、
もし冷静に考えて、自分が相手の立場だったら同じような態度もやむを得ないだろうなと考えられるなら、中間管理職として我慢すべき事だろうと納得してもらいたいです‥
もし、自分なら絶対にそんな理不尽な事はしないと言い切れるのなら、我慢することだけが美徳ではありません、
残念ながら今の日本において社内で法的アクションを起こしても地位を確保することはかなりむずかしいでしょう‥
同じチームとして続ける事が困難だと感じる時は転職もやむを得ません、
この場合はやりがいのある仕事にうまく転職することをお勧めします、
運が悪いと思わずに、いい勉強をさせてもらいましたと言う意識で次のコマに進みましょう!
この場合も、仕事でうまくいかずに転職を選択する場合同様、
少なくとも転職エージェントに相談する前にはメンタルだけでもニュートラルの状態(‥いつでもギアを入れて出発できますよという状態)まで仕上げて下さい。
実際にはなかなか難しい切り替えですが、世の中には同じような境遇の人がたくさんいてその中の代表のつもりで、頑張りましょう。
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情報収集
”万物は流転する”これは普遍の原理である‥
特にこのネット社会に入ってから世の中の動きは目まぐるしく、
どれだけ優秀な会社であってもたった一つの事象で一気に転落してしまう事も珍しい話ではないですし、
2020年、2021年のような新型コロナウィルスの蔓延のようにそれまで全く予想もしていなかったような疫病や天変地異によって
いつ会社の存続が危ぶまれてしまう状況に襲われてもおかしくありません。
将来が絶対的に約束された会社は存在しないのです。
自分の命を守るために、常に社会全体の動きには注視しておく必要があります。
同時に自分の会社の現在の財政状況、経営成績については、自分が営業や会計担当でなくてもしっかりと把握しておかなければなりません。
それらを踏まえて自分の会社の将来性に対して独自の見通しを持つようにしましょう。
転職という選択
情報収集の結果‥
時と場合によっては自分自身とは全く関係のない原因によって転職を余儀なくされる場合もでてきます、
特に管理職という仕事を順調にこなしていた人には厳しい決断になってきますが、
ゆでガエル理論のカエルのように決断を先延ばしにすると致命的になる場合があるのです。
状況に応じては勇気を持って行動する必要があります。
まとめ(中間管理職 転職はケースバイケース【冷静な判断と行動が必要】)
まず転職を意識する事例を次の4つに分類し
- 仕事がうまくいかない
- キャリアアップの時期
- あなたに対する周囲の評価
- 会社の将来性、世の中の変化
そのそれぞれの事例において、
ケースバイケースで転職すべきかどうか解説してきました。
後で後悔する事のないように、
冷静に判断して、しっかりと行動に移してください。
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